IBM Cloud AI VisualRecognition 利用時の注意点

thumb nail AI

クラウドサービスは便利な反面気をつけなければいけない事も多いです。

実際に1年半ほど使っていた、IBM Cloudの画像AIであるVisual Recognitionのメリット及び注意点について触れてみたいと思います。

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メリット

AIを知らなくても使える

AIを使うときには、次のようなことを知っている必要があります。

  1. VGG,ResNe,NasNetなどのAI構造
  2. 損失関数
  3. 勾配降下法
  4. 学習率などのハイパーパラメータの調整の仕方

ですが、Visual Recognitionを使うときには一切不要です。

パソコンなどの環境を用意する必要がない

AIは学習する際にとても時間がかかります。

それを早くするためにも、NVIDIAのGPUが搭載されたパソコンが必要となります。パソコン以外にも、下記をインストールする必要があり、設定に数日必要とする場合があります。

  1. cuDNN、CUDAなどのGPUを使うために必要なソフトウェアのインストール
  2. python若しくはAnacondaなどのパッケージのインストール
  3. pythonで使うnumpy,tensorflowなどのライブラリのインストール

すぐ使える

Visual Recognitionは自分のアカウントでサービスを追加すれば、すぐ使えます。アカウントを持っていれば、使いたいときに即!使うことができます。

他にもサービスがあり、組み合わせで使える

IBM Cloudには他にも、テキストマイニングやチャットボット、IoTで使えるサービスが多数あり、それらを組み合わせて、高度なシステム開発がすぐ可能です。

注意点

エラーが発生したときに原因調査に苦戦

どうなっているかわからない

AIを学習させているときですが、何度か、Training…(学習中)というステータスから変わることなく、数日放置しても変わらなかったことがあります。

結局、一旦リセットして、再度学習させてみたり、それでもうまくいかない時は、サポートに連絡するなど、何が起こっているかわからないので、とても対応に困ります。

システム変更していないのに動かなくなる

こちらのシステムを変更していないのに、急に動かなくなることが2、3度ありました。

1つはJava7が急に非対応になっていたときです。サポートに連絡しましたが、結局、自分で原因を探して、その結果をサポートに連絡すると、そうです!というような感じでした。

あとは、学習させる際に、IBMにデータを使わないでねという

X_WATSON_LEARNING_OPT_OUT

のオプションを設定していたのですが、これを設定していると、再学習ができないということがありました。

サポートは英語対応

2017年5月から数ヶ月はサポートでは日本語対応をしてくれていたのですが、途中から、英語対応のみとなっていました。

もしかしたら、また日本語対応してくれているかもしれませんが、現状は把握できていません。

学習費用が高額

学習する際の費用は約10円/枚です。

画像AIは大量の画像を何度も学習させることになります。例えば、

分類したい項目が10種類、画像が各1万枚、それをデータの見直しなど3回ほど学習した場合

300万になります。

GDPR

2018年にGDPRが施行された際に、Visual Recognition側でも対応が必要となりました。

その対応は、データを移行させて、再学習する必要があるとのことでしたが、その際にも費用がかかります。

分類精度は低くなる可能性がある

AI構造を選ぶ必要もなく、学習率などのハイパーパラメータの調整もせずに使える反面、AIの分類精度は低くなるのではと思います。

私の場合、Visual Recognitionで90%だったのが、自分でVGG19というAI構造を使って学習させた場合は98%と結構改善しました。

学習データはIBMが使う可能性がある

Visual Recognitionで学習などで使ったデータは、IBMがサービス改善にデータを使う可能性があります。デフォルトではその設定になっているので、X_WATSON_LEARNING_OPT_OUTというオプションをFalseにして使う必要があります。

サブスクリプション契約時のサポート費用がわかりにくい

これはサブスリプション契約しないと関係ないのですが、仮に480万円/年で契約すると、10%はサポート費用が発生します。このサポート費用が曲者で、しっかり把握しないと後で追加請求がきます。

まず、追加費用が発生しないパターン、毎月平均の40万を超えない用に使った場合。当然ですが、追加費用はかかりません。

次に、追加費用がかかる場合。

最後のほう勿体無いので、いっぱい使った月があったとします。

その場合、サポート費用は、使わない月でも4万固定では費用がかかるのですが、決して固定ではありません。月額の10%となっていて、下記のように100万分使ったとしたら、サポート費用は10万となるので、差額の6万が追加で請求されます。

ちょっと変わった計算のような気がしますので、ご注意ください。

私はしっかり追加請求いただきました。

最後に

クラウドサービスは便利な面も多いですが、注意すべき点も何点かあります。

それを踏まえた上で、自分にあったAIを探して、使っていくのが良いと思います。

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